こんにちは、すたーです。
今回は一般ユーザー向けとして主に使われるCPUのまとめ&簡易説明的な感じでコメントを添えて書いていこうと思います。
Core iシリーズ/Ryzenシリーズ
一般向けのCPUと言う事でまず出てくるのは IntelのCore iシリーズとAMDのRyzenシリーズでしょう。
一番最初に言っておくと最新世代言う事を前提にどっちのメーカーのCPUがいいかと問われると、性能面だけで考えるのであれば AMD Ryzenシリーズの方が基本的に優位となっています。
性能を単純に数値化した”PassMarkスコア”上では最近の物だとAMD>Intelとなっている事が多いです。
しかし、値段・ゲーム性能・マルチコア性能・シングルコア性能…etc 特化してる部分が違う物もあるのでその辺は少し考えた方がいいでしょう。
更に同シリーズの中でもランクと言うかグレードがあるので、それについても軽く触れて行こうと思います。
Core i9/Ryzen9(最上位)
まずは一般向けCPUとして提供されている物の最上位シリーズの”9シリーズ”です。
現行最新の物は Intel Core i9 11900,AMD Ryzen9 5900X 及びその派生品です。
最上位と銘打ってるだけあって同世代CPUシリーズで比較した場合 性能・価格共に高い物となっています。
ですが、正直言ってしまうと…一般用途で考えた場合 “9シリーズ” は完全にオーバースペックとなっており、恐らくですが該当CPU搭載してる方の殆どがその性能を持て余していると思います。
一般向けとされつつも仕事や趣味の範疇を超えてる様な職人的な人の作業用CPUと言う認識で問題ないかと思います。
動画編集・配信作業をする人や最新ゲームをする人でもCPU性能としてはそこまで必要なケースは少なく、グラフィックボードの依存度の方が高いと思われます。
総評するとかなりスペックの高いCPUとなっており、間違いなく性能はピカイチなのですが、裏を返せばその絶大なスペックを無駄に持て余してしまうケースが多い為にコスパは悪い物となってしまう事が多いです。
Core i7/Ryzen7(上位)
お次は皆大好き(?)一定以上のスペックのパソコンを持ってる方では一番搭載数が多いであろう”7シリーズ”です。
現行最新の物は Intel Core i7 11700,AMD Ryzen7 5800X 及びその派生品です。
“9シリーズ”に次ぐスペックのCPUシリーズであり、少し前であれば”9シリーズ”が存在しなかった為一般向けでは事実上の最上位でもありました。
CPUの選択に迷ったらこのシリーズの物を買っておけば困る事はないと言う感じで、無難かつオススメ出来るCPUシリーズです。
実際僕も現在のメインパソコンには Core i7 搭載の物を使用しています。
CPU性能を必要とする作業をする場合でも “7シリーズ” 程度のスペックを持ち合わせていれば事足りる事が多く、BTOパソコンの販売においても恐らくシリーズとしては最も搭載数が多い物となっているかと思います。
Core i5/Ryzen5(中位)
お次は中位クラスのCPUとなる”5シリーズ”です。
現行最新の物は Intel Core i5 11400,AMD Ryzen5 5600X 及びその派生品です。
中位クラスとは言いますが、僕個人としては ”7シリーズ” に次いでのオススメCPUシリーズで、簡素に言ってしまえば “7シリーズ” の性能と価格を2~3割落とした準廉価モデル的なイメージです。
全てのシリーズに共通して言えますが、当然世代を追うごとにCPUの性能は上昇しています。
そして、その性能強化が一番顕著に出ているシリーズがこの “5シリーズ” だと思っています。
※例を出すと10世代 Core i5シリーズは 6C12T とシリーズ初の2桁スレッド数となり、マルチスレッド性能が大幅に上昇、少し前の i7 以上の性能となっています。
Ryzen5シリーズにおいても、単純にPassMarkスコアだけで見るのであれば同世代の i7 シリーズに匹敵するレベルを持ち合わせています。
裏を返せば古い世代でも安定したスペックを持つ “7シリーズ” と比べて “5シリーズ” は如何ともし難いスペックの物も多いイメージがあります。
それでも、こと最新世代の物においては上位シリーズを差し置いて搭載を検討してもいいレベルの性能と価格を兼ね備えたバランスのいい物に仕上がっていると思います。
Core i3/Ryzen3(下位)
今回最後の紹介となるのはシリーズで下位グレードに相当する”3シリーズ”です。
現行最新の物は Intel Core i3 11100,AMD Ryzen3 3300X 及びその派生品です。
あくまでも個人的な意見ですが、正直言って余程の理由がない限りは基本的にはオススメしません。
確かに上位シリーズのCPUはそれだけ金額もする物ですし、予算的に厳しいと言う事はあるかも知れませんが、現行世代の話で言えば、intelのi5とi3の価格差と言う物は数千円程度で収まるので、あえて選択する必要性は薄いと思います。
Ryzenで言えばもう少し価格差があるのでアレですが、それでもちょっと頑張って “5シリーズ” 以上の物を1世代型落ちでもいいので選んだ方が無難かと思います。
例えばゲームをやるにしても推奨CPUは intel Core i5 以上推奨なんて言うゲームも少なくないですし、単純にコアスレッド数でも他シリーズと比べてガクッと落ちます。
と散々言ってきましたが、勿論メリットもありますよ。
まずは当然廉価モデルとなっているので、価格が安い事が一番ですかね。
加えて性能を抑えてる分消費電力や発熱等も抑えられるので、言ってしまえば新設設計・エコ設計みたいな感じはありますね。
新しい世代であればPassMarkスコアと言う意味ではそれ程悪い物でもなく、オフィス用途・重いゲームのプレイをしない方・CPU負荷の掛かる処理をしない方であれば必要十分だったりもします。
また、メイン機としてはやや不安ながらも 2台目・3台目としてサブマシンを構成する時には最低限の性能を持ちつつ低コストで構成出来ると言うメリットもあります。
ある程度の需要が無いとこれだけシリーズとして毎回発売される事もないでしょうから、適材適所で選択肢となる場合もあると言う事ですね。
結局の所どれを選べばいいの?
- 9シリーズ・・・ 一般CPU最上位。一般用途では基本オーバースペックなので考えなくてよし。
- 7シリーズ・・・ 一般CPU上位。困ったら選んでおけば普段使いのCPU性能で困る事は無し。
- 5シリーズ・・・ 一般CPU中位。7シリーズの廉価的な位置。金額と性能のバランスよし。
- 3シリーズ・・・ 一般CPU下位。メイン機としてはやや不安。サブ機にはGood。
簡素にまとめればこんな感じでしょうか。
僕自身はCPUの選択と言う所だけを見るのであれば無難に “7シリーズ” をオススメしますが、例えばゲーミング用途でCPUを “5シリーズ” にダウングレードして、グラフィックボードの性能を1段階上げるなんて言う考えも大いにありです。
その方がゲーミング性能は間違いなく向上しますからね。
ゲーミングPCの選択についてはコチラの記事も参考にどうぞ。
後はどの世代のCPUを購入するかって言う所もあるのですが…。
余程特別な理由がない限りは最新 or 1世代落ちくらいまでの物を購入するのがオススメで、そのくらいの世代ならば “5シリーズ” でも十分なスペックを持っています。
総評すると予算や用途の問題は個人次第ですが、PC初心者でよくわからないよって人は最新の “7シリーズ” か “5シリーズ” を買っておけば取り敢えず問題はないです。
終わりに
と言う事でデスクトップ用の一般向けCPUの Intel Core i シリーズと AMD Ryzen シリーズについてでした。
他にも上には本格的なクリエイティブ目的に使われたりするCPUの “Ryzen Threadripper”シリーズやワークステーション/サーバー向けCPUの “Xeon”シリーズ等があり、下には “Celeron”シリーズや “Athlon”シリーズ等があったりと意外と豊富な種類があるCPUですが、ハッキリ言ってこの辺はあまり考えなくていいです。
上記の4シリーズから自分の用途と予算に合った物を選ぶのをオススメします。
そんな感じで今回はこの辺で。すたーでした。
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